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2008-09-01

オーベルジュ・ドゥ・リル(L'Auberge de l'Ill )の休日③ディナー編

Laubergedelill34_2☆画像をクリックすると拡大されます☆

少しおめかしをしてオーベルジュ・ドゥ・リル(L'Auberge de l'Ill)へ。

実はオーベルジュ・ドゥ・リルの創業者の一人で、シェフを務め、数年前から後継者である息子のマルク・エベルランさんにその役目を譲った後も、レストランの顔としてゲストをもてなしていた伝説の料理人(ちなみにフランスで三ツ星を40年以上に渡り維持している他のグランシェフは、ポール・ボキューズミッシェル・トロワグロです)の一人ポール・エベルランさんが今年の5月に84歳で亡くなりました。

Laubergedelill31ポールさんは14歳で、ロシア皇帝に仕えた最後の料理人の一人に弟子入りをしたそうです。1950年にはイルハーゼンに戻り、 第二次大戦の被害を受けた実家のレストランを、オーベルジュ・ドゥ・リルの名で弟ジャン・ピエールさんと再開しました(ポールさんが料理を担当、画家・建築家である弟ジャン・ピエールさんが店内の内装設備、サービスを担当していました)。

Laubergedelill53オーベルジュ・ドゥ・リルは、リヨンのポール・ボキューズが三ツ星を獲得した一年後の1967年に三ツ星を獲得、以来41年に渡って三ツ星を維持しています。


Laubergedelill33Laubergedelill32アペリティフを頂くためのテラス席。

Laubergedelill72 世界最優秀ソムリエのセルジュ・デュブス(Serge Dubus)さんが応対してくれました。

こちらは、セルジュさんに勧められたミュスカ(Muscat)。着かず離れずの心地よい距離感を保ちながらの応対ば絶妙です。

Laubergedelill71Rolly Gassmannのミュスカ。ミュスカというと甘いワインのイメージがありますが、アルザスのミュスカは、辛口です。みずみずしいマスカットの香りが口いっぱいに広がり、爽やかなワインです。

Laubergedelill73こちらは、さくらんぼのシロップにテタンジェを注いだアペリティフ・メゾン。

Laubergedelill74_2アミューズブーシュ。シンプルでしっかりとした味。

Laubergedelill75メニューの挿絵はジャン・ピエールさんの作品だそうです。

Laubergedelill76 かなり充実したワインリスト。もちろん手前はアルザスワインのページです。今回は、ヒューゲルの2001年ピノ・グリ・ジュビリーを選びました。

ワインも選んで落ち着いたころに、レストランに案内されます。

Laubergedelill81_2席に着くと既にオーダーしたワインがワインクーラーに置かれていました。

ドイツが近いので、サービスの人はフランス語、ドイツ語、英語三カ国語を話せるそうです。

サービススタッフも、さすが歴史のある三ツ星レストランだけあって、スタッフの醸し出す適度な緊張感と感じの良い応対が大変好もしく感じられました。

Laubergedelill82_2店内にはジャン・ピエールさんの絵画が飾られています。スーツを着たジャン・ピエールさんがゲスト一人ひとりに挨拶をしにきてくれました。

Laubergedelill80リル川を見渡せる出窓の少人数のテーブルもあります。

ゲスト同士が向かい合わないようにテーブルを配しているので、個室にいるような感覚で、とても居心地が良かったです。

Laubergedelill83お皿もグラスも自然のモチーフ。

Laubergedelill84ピラミッド型とオーベルジュ・ドゥ・リルのロゴが入ったバター。

Laubergedelill85_2アミューズ。スバイシーなちょっと中南米のお料理を彷彿させるスープ。

Laubergedelill86La terrine de foie gras d'oie(47ユーロ)。有名なガチョウのフォアグラのテリーヌです。オーダーすると、テーブルの近くでココットから取り分けてサーブしてくれます。さすがフランスで一番美味しいと言われているだけあって、焼き方が絶妙な感じがしましたし、何より素材の良さをすごく感じました。口の中で溶ける食感、スパイスの風味、お酒の香り、濃厚さを堪能させてもらいました。写真にはないですが、一緒に頂くブリオッシュもついています。

ピノ・グリとアルザスのフォアグラの組み合わせは、噂通り素晴らしいものでした。

Laubergedelill87 La salade de tripes aux feves et au foie d'oie(37ユーロ)。 
可愛らしいうずらの卵の目玉焼きの下にフォアグラ、さらにその下にクリーミィなトリッパ、そのまわりにはチーズをまぶして揚げたトリッパ。

かすかに残した独特の内臓の香りが、トリッパ好きにはたまらない一品だと思います。添えてあるお野菜もしっかりとした味で美味しいです。

Laubergedelill88Le filet de boeuf de race Salers, sause choron, courgettes farcies a la moelle et pomme soufflees(53ユーロ)。

フィレ肉と、ショロン・ソース(エシャロット、スパイス、ハーブ、ワインヴィネガー、卵黄、トマトをピューレなどが入ったソース)の酸味が合います。小さめの二色ズッキーニのファルシ(中の詰め物は骨髄です)も美味しい!

ただ、ピノ・グリはボディがしっかりしているので肉料理にも合わせられる白ワインですが、牛肉にはちょっと合わなかった気がします。鶏肉や豚肉のお料理を選ぶべきでした。

Laubergedelill91これは付け合せのじゃがいものスフレ。軽い仕上がりでいくらでも食べられそうです。

Laubergedelill90_2La noix de ris de veau doree, reduction legerement parfumee au Blue
mountain
cremeus aux girolles(55ユーロ)。リー・ド・ヴォー(牛の胸腺肉)をくるみでくるんで揚げたものを、コーヒー(ブルーマウンテン)のソースで頂きます。リー・ド・ヴォー、くるみ、ブルーマウンテン、どれも濃厚な味わいのものばかりですが、お互いの味わいをうまく引き立てるお料理になっていて、楽しめました。

Laubergedelill92デザートのメニュー。

Laubergedelill93アヴァン・デセール。デザートの前の焼き菓子、フィナンシェ、マカロンなど。

Laubergedelill94定番デザート、La Peche Haeberlin(22ユーロ)。

雪見大福のようなものは大き目の桃、アイスクリームはコクがあって美味しかったです。丸ごとコンポートにした桃をベルベットの様に滑らかなシャンパーニュのサバイヨンソースが覆っています。

東京店でもいただけるようですが、写真を見た限りでは当たり前ですが見た目もちょっと違いますね。

Laubergedelill95Le sable de d'abricots au miel d'alsace et blanc manger aux amandes fraiches, glace au yaourt de brebis(22ユーロ)。

サブレの控えめな甘さと、素朴なヨーグルトアイスの味が、何だか懐かしい気持ちにさせてくれるデザートでした。

Laubergedelill98サービスは大変のそつのないもので、ゲストの年齢層は高め、ドイツ人とフランス人が半々という感じでした。
Laubergedelill99 Laubergedelill100
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Laubergedelill101美味しい料理、ワイン、素晴らしい空間、サービス、文句なしの三ツ星レストランでした。食べてみたいお料理がまだまだあったので、是非再訪したいです。

Laubergedelill102部屋に戻ると、サーディンの形のチョコレートが枕元に置かれていました。テラスでイル川を眺めながらチョコを頂いて、幸福感に包まれて眠りにつきました。






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