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2008-10-02

ムルソー屈指の造り手、ドメーヌ・デ・コント・ラフォン(Domaine des Comtes Lafon)

Meursault12_2 ブルゴーニュでは飲酒運転の取り締まりがここ数年厳しくなっていて、特に夕食後はメインストリートでよく検問をしているため、夕食は歩いて帰れる所を選ぶようにしています。

市役所広場の近くのホテルのレストランが一番フランス人たちで賑わっていていました。お店の入口に掲げられているメニューを見てみると、典型的なブルゴーニュの郷土料理で、お値段もお手頃。ワインのリストも興味深かったので、入ってみました。

今回はブルゴーニュ郷土料理コース(18€)をチョイス。

Meursault26 アミューズ・ブーシュは、チーズ入りシュー、グージェールもありました。グージェールは、もともとはワインの試飲のお供に、ブルゴーニュ地方で作られていたものだそうですが、現在はフランス全土で親しまれているものです。白ワインやシャンパーニュと良く合います。

写真がないですが、アペリティフはブルゴーニュ生まれのキールにしました。
キールはブルゴーニュ(ニュイ・サン・ジョルジュ)名産のクレーム・ドゥ・カシスを、ブルゴーニュのアリゴテ種の白ワインで割ったものです。

ブルゴーニュワインの難しいところは、ブルゴーニュのブドウ畑は遺産相続のたびに細分化されたため、同じ畑名のワインがさまざまな造り手によって生産されているところです。

その中にはとても優秀な造り手もいれば、まったく才能のない造り手もいるため、優秀な造り手の村名ワインが才能のない造り手のグラン・クリュを凌駕してしまうことは十分あるそうです。なので、ブルゴーニュワインはどの造り手によるものかに注意を払う必要があります。

Meursault39今回オーダーしたワインは、ドメーヌ・デ・コント・ラフォンの2004年のムルソー・デジレ(87€)。このワインはプルミエ・クリュではありませんが、他の造り手の同じくらいの金額のムルソー・プリミエ・クリュとコント・ラフォン(Domaine des Comtes Lafon)のどちらを勧めるかお店の人に尋ねたところ、即答でコント・ラフォンを勧められました。

香ばしいナッツの香りは、時間が経つにつれてピーチやアプリコット、はちみつの香りに変化しました。濃厚でグラマラスな味わいはまさにバタースコッチのよう。お店の人が「ムルソーのワインの特長を味わいたいのなら、このワイン」といってお勧めしてくれた意味がよくわかりました。

ムルソーといえば芳醇な果実味とボリュームのあるリッチなテイストのイメージですが、コント・ラフォンはそれらに加え、奥ゆかしい優雅さ、複雑かつ繊細といった、ブルゴーニュワインの特質(フィネス)も同時に追求している造り手です(コント・ラフォンのワインはマスト(発酵前果汁)の段階からテロワール(ワインの味わいに影響を与える土壌、地形、気候などの環境)を表現していると言われています)。
村名ワインでこれだけのレベルですから、ムルソーの頂点で、グラン・クリュに匹敵すると言われるムルソー・ペリエール(Meursault Perrieres)は、どんなに素晴らしいものなのでしょう。

ちなみにコント・ラフォンペリエールの他に3つのプリミエ・クリュを所有しています。ペリエールに続くのが、ミネラル感がある厚みはないけれども骨格がしっかりとした男っぽいジュヌヴリエールフィネスには欠けるけれど力強さのある「黄金の滴」という意味のムルソー・グットドール、ハチミツが乗ったバタートーストなどの香りも高いムルソーにしては名前の通りチャーミングなフィネスがあるムルソー・シャルムです。

ちなみにムルソードメーヌ・デ・コント・ラフォン(Domaine des Comtes Lafon)と双璧と呼ばれているのが、シャルドネの神様と呼ばれているドメーヌ・コシュ・デュリ(Domaine J.F.Coche-Dury)この二つのドメーヌは世界中のワイン愛好家から人気を得ているので、非常に手に入りにくいそうです。

ドメーヌ・コシュ・デュリ(Domaine J.F.Coche-Dury)が少量造っている赤ワインの中で最高峰と言われているポマール・レ・ヴォーミュリアンの優美な味わいも有名です。

このレストランのワインリストにはドメーヌ・デ・コント・ラフォン(Domaine des Comtes Lafon)ムルソー・ペリエール(Meursaut Perrire)はありませんでしたが、ドメーヌ・コシュ・デュリ(Domaine J.F.Coche-Dury)の2002年ヴィンテージのムルソー・ペリエール(Meursaut Perrire)(190€)がありました。

Meursault27ジャンボン・ペルシエ(ハムのパセリ風味ゼリー寄せ)。テリーヌの一種で、ブルゴーニュ郷土料理の一つです。

もともとブルゴーニュ地方の都市ディジョンの祝祭料理だったものが後にフランス全土に広まって、現在ではパリのお惣菜屋さんでもよく見かけます。

Meursault29_2レ・ウッフ・アン・ムレット(Les oeufs en meurette)。

ポーチドエッグのムレットソース(炒めたエシャロット、ニンニク、玉ネギなどを地元産赤ワインで煮込んで小麦粉少量でややとろみを付けたソース)。卵はたいてい2つセットで出てきます。

Meursault30ガーリックトーストと一緒に頂くのですが、これもワインにとても合います。

Meursault31雄鶏の白ワイン煮(コック・オ・ヴァン、Coq au vin blanc)。

こちらもブルゴーニュの代表的な郷土料理です。赤ワインで煮込むのが普通ですが、ムルソー村は白ワインの産地ということで、ここのお店では白ワインで煮込んでいました。

Meursault32牛肉の蒸し煮ブルゴーニュ風(Estouffade de boeuf a la Bourguignonne)。

Meursault33カシスのシャーベット。

Meursault34 サービスは感じが良く、リーズナブルな価格で典型的なブルゴーニュ料理を楽しむことができて、満足感が高いディナーでした。

フランス人にとってレストランを決めるときに重要な要素は、料理のクオリティの高さ、料理の斬新さ、サービスの感じのよさ、リーズナブルな値段だそうです。シェフが有名であることは、ほとんど重要視されません。フランス人で賑わうレストランにはずれはないと、今回も再認識させられました。

Meursault36夜の教会。
Meursault35市役所。
Lepetittrianon☆今日のおまけ☆

ヴェルサイユ宮殿の敷地内で、マリー・アントワネットが宮殿の厳格な慣習から逃れるために使用していたといわれる離宮プチ・トリアノンの修復(修復費用:約8億円)が終了し、今日から一般公開されています。

アントワネットが使用していた当時とほぼ同様に、絵画室、寝室、家具、使用人の部屋、台所などが再現されているそうです。

France3のサイトでいくつか関連ビデオ(仏語)が見られますよ。

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