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2009-02-03

ロワールワインを巡る旅③トゥーレーヌ(Touraine)地区、ヴーヴレイ(Vouvray)のドメーヌ・ユエ(Domaine Huet)へ

Hiver62_2旅気分を盛り上げてくれるフランスの高速の看板。
Hiver63ロワールは数々のシェーブルチーズを産する地方(AOCチーズ38種類のうちシェーブルチーズは8種類ですが、そのうち6種がロワール地方のもの)です。

その理由は、8世紀頃、南スペインから進入してきたサラセン軍をポワチエで撃退した際、スペイン軍が残していったものが山羊とシェーブルチーズの製造方法だったという話です。

ヴァランセ(Valencay)というシェーブルチーズがありますが、このヴァランセ村ヴァランセ城が名前の由来となっています。かつてはこのチーズはピラミッド型をしていたそうですが、エジプト遠征に失敗したナポレオンが、村にあるヴァランセ城に立ち寄った際にその形を見て「エジプトのピラミッドのようだ」と憤慨し、チーズの上部を切り落としたことで今の形になったという逸話があるそうです。

ちなみにクロタン・ド・シャヴィニョルヴァランセの他4種類のロワール地方のAOCチーズは、サント・モール・トウレーヌセル・シュル・シェールシャビシュー・デュ・ポワトープリーニ・サン・ピエールです。
Hiver64ロワール河の支流のシェール川沿いにある小さな町モンリシャール(montrichard)。近くにはシュノンソー城があり、ロワールの古城めぐりとしてヨーロッパでは観光名所ですが、日本人の観光客はまだ少ないそうです。
Hiver65フランスの最も美しい村モントレゾール(Montresor)。近くにある同じくフランスの最も美しい村アングル・シュル・ラングラン(Angles sur l'Anglin)と合わせて次回は是非訪れたいです。
Hiver66 モンプーポン(Montpoupon)城
Hiver67アンボワーズ城(Château d'Amboise)。トゥールから東のお城はロワール古城巡りツアーに入っていたり、比較的訪れやすいので日本から行かれた方も多いと思います。私もこちらに来てから再訪しているので、いつかロワールの古城巡りの記事をまとめて書きたいと思います。
Hiver68シュノンソー城(Château de Chenonceau)
Hiver69ロワール地方、トゥーレーヌ(Touraine)地区ヴーヴレイ(Vouvray)村に到着。
Hiver99ドメーヌ・ユエ(Domaine Huet)に到着。
ここでの試飲は、あらかじめメールや電話で予約が必要です。私はメールで予約しましたが、フランスでは珍しく早く丁寧な返事が来ました。英語の対応も大丈夫だと思います。

ちなみにドメーヌ・ユエLes meilleurs vins de France(旧クラスマン)では、ヴーヴレイの三ツ星生産者です。

またルロワコント・ラフォンなど超一流生産者たちで構成されるビオディナミのグループ、ビオディヴァン(Biodyvin)に加盟しています。

この地方のワインは私がこれまで飲んだことのなかったシュナン・ブラン(Chenin Blanc)種から造られていることもあり、今回のドメーヌ訪問は大変楽しみにしていました。シュナン・ブランは主にロワール地方で用いられ、ボルドーに全く引けをとらない甘口ワインを作る品種でもあります。ロワールの白ワインと言えばソーヴィニヨン・ブランの印象が強かったので、どんなワインなのか期待が高まります。
Hiver87畑ごとの土壌が展示されています。
Hiver91テーブルに座って試飲します。
ヴーヴレイのワインの特徴は、シュナン・ブラン(Chenin Blanc)で、セック(辛口)、ドゥミ・セック(中甘口)、モワルー(甘口)、ペティヤン(微発泡)、ムスー(発泡)を造っていることです。
シュナン・ブランは、強い酸を持つぶどうだそうですが、畑の位置、傾斜角度、土壌、水はけなどによりぶどうの成熟度合いに大きな差が出る品種だそうです。またフランスでは比較的北部の地方のため品質も年によって異なるため、その年のぶどうの出来によって甘口・辛口など造るワインの味を決めていくのだそう。

まずドメーヌの方がおっしゃったのは、市場ではヴーヴレイのワインといえば微発泡、発泡のものが人気ですが、私達自身は普通のワインの方をお薦めしたいとのことでした。
また、ワインの銘柄(クロ・デュ・ブール、ル・モン、オー・リュー)は畑によってワインの味わいに大きな差が出るため、銘柄を分けているそうです。

Hiver70試飲は、まずは珍しい微発泡の2001年のペティヤン(Pettillant)“キュヴェ・ユエ・ブリュット”からスタート。
Hiver722001年ヴーヴレイ・ペティヤン“キュヴェ・ユエ”セック

微発泡といっても、通常の発泡酒と変わらない泡の量でした。シャンパーニュ方式で造っているらしく、シャンパーニュで感じるようなトースト香がありました。

Hiver88_2ドメーヌのル・オー・リューという名前の畑の樹齢10年未満のジュンヌ・ヴィーニュ(若樹)のブドウをメインに造られているそうです。

ビオディナミによるブドウの純粋なエッセンスがぎっしり詰まったものだと感じました。
Hiver752007年のクロ・デュ・ブール セック (Clos du Bourg)
辛口ながら、最後に感じられるほのかな甘さと苦みの余韻が非常に好もしいです。
Hiver76ル・モン・セック(Le Mont, Sec)[2006]は非常にミネラル感を強く感じられるワインです。貝殻のような香りや味わいがありました。
Hiver782007年のル・オー・リュー・ドゥミ・セック(Le Haut Lieu, Demi Sec)
こちらはパッションフルーツ系の甘みが強く感じられる一本。メキシカンなどのエスニック系のお料理と合わせると楽しめそうです。
Hiver80ル・モン・ドゥミ・セック(Le Mont, Demi Sec)[2003]
Hiver822001年のクロ・デュ・ブール ドゥミ・セック(Clos Du Bourg, Demi Sec)
先に試飲したル・モン2003年は、より甘く飲みやすいものでしたが、このクロ・デュ・ブール2001年は甘さが落ち着いており、複雑な味わいを兼ね備えていました。
Hiver83特別に試飲させていただいた1985年のル・モン・モワルー(甘口)
まさに蜂蜜やパッションフルーツのような熟した香りが強く感じられる、熟成したデザートワイン。ハンガリーのトカイワインに近い印象。大変美味しかったです。
Hiver84_2クロ・デュ・ブール・モワルー〔2007〕。
こちらはまだ若いので口当たりは軽かったですが、20~30年もの間熟成させることが可能とのこと。将来味わうのが楽しみなワインです。
Hiver85 ル・オー・リュー・モワルー・プルミエール・トリ〔2003〕。   

こちらもデザートワインですが、これは良年のみの生産の超レアワインです。
Hiver93土曜日は、試飲だけだそうですが、特別にカーブを案内していただきました。
Hiver94
Hiver92


Hiver95_2ステンレスタンク。
ドメーヌの方のお話では、木樽とステンレス樽で別々に発酵させたものを、最後にブレンドすることでワインの味を調整するそうです。
Hiver96ぶどうを圧縮する機械。
Hiver97倉庫。
Hiver98ドメーヌで一番素晴らしいワインだそうです。1947年ヴィンテージ!
Hiver100教えていただいたドメーヌ・ユエの畑を通ってみます。
Hiver101ロワール渓谷のトゥーレーヌ(Touraine)地区のワイン街道の標識。
Hiver102今回の旅の最初のお城に向かいます。










  

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