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2009-08-23

ヨーロッパで最も華麗かつ豪華なロココ様式の教会、世界遺産ヴィース教会へ

Ete196ロマンティック街道を外れて、
Ete197ドイツらしい田舎道を走ります。楽しそうでいいですね。
Ete198ヴィース教会の看板が出てきました。
Ete199見えてきました。
Ete200鞭打たれる救い主(キリスト)への巡礼教会としてヴィース(ドイツ語で牧草地、草原の意)に建てられたヴィース教会

この教会は、1730年、マグヌス・シュトラウプ神父とルカス・シュバイガー修道士が、ある修道院のために鞭打たれるキリストの木像を寄木細工で作りました。

ところが真に迫る悲惨さが信者達の不興を買って、像は修道院の屋根裏部屋に長い間放置されることになりました。

それをある一人の農婦が譲り受け、日々熱心に祈りを捧げていたら、1738年のある日、突然キリストが涙を流したそうです。奇跡の噂は広まり、そのキリスト像を一目見ようと集まる人々のための小さな礼拝堂が始まりだそうです。この像を祈って、病気が治ったという奇跡が加わり、ヨーロッパ各地から巡礼者が続々と押し寄せてきたため、現在のような大きな教会を建てることになったそうです。
Ete201駐車場に車を停めて、
Ete257教会に向かいます。年間100万人の観光客が訪れるそうです。
Ete256外観は牧草地に建つ何の変哲もない教会ですが、
Ete204ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と言われており、豊かな色彩の華麗な装飾に圧倒されます。
Ete255設計はドイツ・ロココの完成者として名高いドミニクス・ツィンマーマン、天井画はミュンヘンの宮廷画家だったヨハン・バプティスト・ツィンマーマンの作品です。ツィンマーマン兄弟は、多くの教会建築を手がけた経験をヴィース教会にすべて注いだそうです。

特に弟のドミニクス・ツィンマーマンは、この教会には特別な愛情と情熱を傾け、教会落成の時に、喜びのあまり「ここに幸福が宿り、ここに魂は安らぐ」と言い、ヴィースを離れることを一生望まず、教会のすぐ脇に自宅を建て、亡くなるまでこの教会を見守り続けたそうです。
Ete224主祭壇を囲む柱は、
Ete229赤い柱が自ら犠牲になったキリストの血を、青は天の恵みを意味しているそうです。一見大理石に見える柱は、漆喰に彩色をほどこした人工の建築資材が用いられています。
Ete218訪れる前はロココ様式の教会で落ち着いた気持ちになれるのだろうか、と疑問でしたが、過度な派手さが抑えられ、落ち着いた優雅さが好もしく感じられる教会でした。
Ete217ドミニクス・ツィンマーマン設計の説教壇。
Ete219説教壇下部のヴィース教会で最も美しいと言われる天使。
Ete221イルカに乗っています。イルカはキリストを表しているそうです。
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Ete205装飾。
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Ete225主祭壇上部のキリストの象徴、神の子羊。7つの封印の付いた書の上に乗っています。
Ete227主祭壇画。キリストがマリアの膝に抱かれ、キリストの顔をヨセフに向けています。

金色のペリカン像は、血を流し尽くしたイエスの献身を象徴しています。エサが無くなって我が子の命を救うため、自分の血を飲ませたという話に由来するそうです。
Ete226主祭壇のフレスコ画。
Ete233 主祭壇下部にある、ヴィース教会が建てられるきっかけとなった、柱につながれた鞭打たれる救い主像。
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Ete238 反対側から見える、左目の下の小さな白い染みが、涙の跡だそうです。
Ete239 「天から降ってきた宝石」とも讃えられている宮廷画家だったヨハン・バプティスト・ツィンマーマンが描いた彼の最高傑作と言われるフレスコ画、“キリストの降臨”

緩やかなドーム状に見える天井ですが、目の錯覚を利用した絵画技法で、実際はほぼ平面の天井に描いてあるそうです。
Ete203虹の上に座っているのが復活したキリスト。右手は十字架を、左手は自らの心臓を指さしています。雲の上には、天国の鍵を持つ聖ペテロ、槍を持つ大天使ミカエルも描かれています。
Ete211下部に描かれている最後の審判の王座。
Ete212上部に描かれているのは、天国の扉。門の上の輪は、永久への門にある永久を表す蛇。
Ete223天国の門の下には、豪華なパイプオルガンがあります。見た目も美しいですが、音の美しさでも有名です。
Ete244パイプオルガンの中央にもペリカンがあります。
Ete243マグラダのマリアがシモンの家でイエスの足に香油を塗る場面。
Ete208ヨーロッパ4大教父の一人、ヒエロニムスの像。
Ete220グレゴリウス1世像。アンブロジウス像、アウグスティヌス像もありました。
Ete228小祭壇。
Ete242_3ペトロがイエスを否認する場面。
Ete214大修道院長席。
Ete215ヴィース教会は巡礼教会という役割だけでなく、修道院長らの夏の居住地でもあったそうです。
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Ete258ヴィース教会の感動覚めやらぬまま、近くにあるもう一つのロココの教会に向かいます。






☆今日のワイン☆

以前訪れたモレ・サン・ドニ村で買ったワイン、リニエ・ミシュロのモレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・レ・シュヌヴリ〔2000〕を頂きました。

フランボワーズや、特に湿った土の香りが印象的でした。開くまで時間がかかりましたが、熟成によりタンニンが柔らかく穏やかなワインでした。落ち着いた味わいが非常に良かったです。

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