ノルマンディ

2009-06-17

印象派の道、ノルマンディ地方へ⑦映画「男と女」の舞台、ドーヴィル(Deauville)へ

Normandie109ブリュッセルに帰る前に、大好きな映画「男と女」の舞台、ドーヴィル(Deauville)に立ち寄ります。映画の舞台のホテル「ノルマンディー・バリエール(Normandy Barriere)」ノルマンディ様式の落ち着いた外観が印象的です。
Normandie111ドーヴィルのカジノ。
市街地には高級ホテルと高級ブティックが並び、パリよりブティック巡りに向いているそうです。
Normandie110ドーヴィルはナポレオン3世の義弟のモルニ公爵が1858年から4年かけて創造した高級避暑地です。カラフルなパラソルがトレードマークです。
Normandie114カラフルなのに気品が漂っています。ドーヴィルの海岸は、「ノルマンディー海岸の女王」と呼ばれています。
Normandie112遂に来ました。「男と女」の有名なシーンの砂浜
Normandie149フランス人のカップルの何組かもこの砂浜でそのシーンを真似していました。
Normandie155クロード・ルルーシュ監督ドーヴィル滞在時、このシーンを思いついたそうです。
Normandie150
Normandie154_2ブーダンデュフィドーヴィルを描いています。
Boudin3空の王者」と称されたブーダンは、晩年ドーヴィルに住んで、毎日浜辺でスケッチをしていました。
Boudinブーダンは、ドーヴィルの空が一番美しいと言っていたそうです。
Boudin4
Boudin5
Lebassinadeauvilleデュフィの描いたドーヴィル
Normandie116ドーヴィルといえばやはり魚介類。ランチは海辺近くのレストランでいただきました。
Normandie152
Normandie153
Normandie113魚介類の盛り合わせ!
Normandie151
Normandie115ドーヴィルの海を眺めながらの新鮮な魚介類のランチは最高でした。
Normandie156少し街の周りを回ってから、ブリュッセルに帰ります。
Normandie157
Normandie158
Normandie159
Normandie160ドーヴィルを後にして、
Normandie161
Normandie162またノルマンディ橋に乗ります。
Normandie163ノルマンディの牧歌的な景色を見ながら、
Normandie165
Normandie164430キロ先のブリュッセルへ走ります。

|

2009-06-15

印象派の道、ノルマンディ地方へ⑥オンフルールの印象派の父・ウジェーヌ・ブーダン美術館(Musee Engene Boudin)

Normandie97_2オンフルールには、オンフルール生まれのウジェーヌ・ブーダンの美術館があります。
Normandie178ブーダンは、青空と白雲の表現に優れ、コローから「空の王者」としての賛辞を受けます。またモネの才能を発見し、モネにイーゼルを持ち、屋外で絵を描くことを教え、後の印象派の形成に決定的な役割を果たした画家です。

Normandie98 クールベモネなどノルマンディに滞在した画家の作品と共に、約60点のブーダンの作品が展示されています。
Normandie99cmモネ「サント・カトリーヌ教会」(1867)。
Normandie100

Normandie101cmモネ「エトルタ」(1884)。
Normandie102gcクールベ「オンフルールの近くの浜辺」(1866)。
Normandie103ebブーダン「ディエップの港」(1896)。

ウジェーヌ・ブーダン美術館(Musée Eugène Boudin)
Place Erik Satie
Honfleur
Tel : 02 31 89 54 00

|

2009-06-12

印象派の道、ノルマンディ地方へ⑤オンフルール(Honfleur)出身のエリック・サティの家(Maison Satie)

Normandie94 オンフルールの旧市街には、近代フランスを代表する音楽家エリック・サティのコロンバージュが美しい生家があります。

サティは独特なタイトルの曲を多く書きましたが、本人が述べている通り、快適で邪魔にならない“家具のような音楽”が多く、また現代の映画音楽や環境音楽のさきがけとなるような実験的な音楽も作曲しています。サティに詳しくない人でも、一回は「三つのジムノペティ」「お前が欲しい」などの繊細なメロディを聞かれたことがあると思います。

「生まれるのが早すぎた」と評されるサティは、その類稀なる才能と前衛性から、生前は人々に理解されることなく、貧困の中その生涯を閉じます。彼はパリ音楽院でアカデミックな音楽教育を受けましたが、基本的には独学で作曲法を習得します。そのため、ジャンルの枠にもとらわれず、大衆を意識した作品を制作することからも逃れ、既成のルールに縛られない独自の音楽を追求します。

サティのメロディの奥には深いテーマが潜んでいて、そのスピリチュアルな世界がきっと胸に響くのだと思います。
Normandie95 「フランスの音楽家エリック・サティ(1866-1925)は、ここで生まれました」
Normandie96エントランス。黒い山高帽、丸くて厚い鼻眼鏡、黒い上着、藤のステッキというサティのトレードマークのイラストが迎えてくれます。1998年オープンということでまだ新しいです。

伝統的な建物の外観とは裏腹に、内部は、サティの奇抜なエスプリを体感できるような美術館になっています。アルセーヌ・ルパンの館のように、ヘッドフォンを借りてサティの曲やサティ自身が話しているような解説を聞きながら部屋を回ります。
Normandie85「梨の形をした三つの小品(3 Morceaux en forme de poire)」から巨大な洋梨が中からふわふわと照らされながら浮遊しているインスタレーション(立体作品を壁や床に設置して,空間を意識的に表現する方法・およびその作品)。

「梨の形をした三つの小品(3 Morceaux en forme de poire)」は、ドビュッシーに「あなたの曲には形式というものが欠けている」と批判され、作った曲だそうです。「梨の形という曲名なら、フォルムがないとは誰も言わない」とサティは言ったそうです。

また、洋梨にもうひとつの隠された「まぬけ、うすのろ」といった意味を含めて、ドビュッシーの忠告に皮肉な意味を持って応じたそうです。
Normandie87サティにちなんだ光、音、映像、オブジェを組み合わせた不思議な空間を体験できます。
Normandie88クローゼットを模した「自己満足な孤独」。

サティの作品は、曲のタイトルが変わっています。「乾涸びた胎児」、「犬のためのぶよぶよした前奏曲」、「なまこの胎児」、「いんげん豆の王様の戦争の歌」、「アーモンド入りチョコレートのワルツ」「いやらしい気取屋の3つの高雅なワルツ」、挙げるときりがないですが、これらに由来があるものもあるそうですが、奇妙なネーミングは、曲名によって作品を判断しようとする人々への皮肉、と見るのが通説のようです。
Normandie90直筆の手紙や楽譜、サティの音楽を具象化したオブジェが展示されています。
Normandie173_2
Normandie174_2
Normandie89作曲だけではなく、作家、画家としても幅広く活躍したこのサティは、ピカソ、コクトー、ラヴェル、ドビュッシー、ストラヴィンスキーなど同時代の錚々たる芸術家たちと交流し、影響を与えます。彼らとの会話がヘッドフォンから流れます。
Normandie170_2
Normandie172_2
Normandie169_2
Normandie175「演奏できない楽器」。
Normandie176
Normandie177
Normandie179Normandie91繊細なサティの音楽をイメージしたような白い部屋の白い自動演奏ピアノが、サティの代表作品を演奏しています。
Normandie93サティの時代の小劇場。
Normandie92サティに少し近づけたような気がします。

サティの家(Maison Satie)
67, boulevard Charles V,
14600 Honfleur
Tel: 02 31 89 11 11

|

2009-06-11

印象派の道、ノルマンディ地方へ④港町オンフルールの一つ星レストラン サカナ(Sa. Qua. Na.)

Normandie63 2006年にミシュラン一つ星を獲得した、オンフルールのレストラン「サ・カ・ナ(Sa. Qua.Na.)」。シェフのアレクサンドル・ブルダさんは、魚料理が得意ということと、日本で働いた経験(ミッシェル・ブラスでパティシエをしていた縁から、ミッシェル・ブラスに声をかけられ、北海道のミッシェル・ブラス・洞爺・ジャポンで、初代シェフをしていました)があるということから、日本語のサカナを店名にしたそうです。そしてSa. Qua. Na.は、サービス(Saveurs)、品質(Qualite)、自然(Nature)を大切にしているというレストランの方針も表しているそうです。
Normandie65
Normandie66メニューはコースのみで、40ユーロと80ユーロのコースがあります。今回は80ユーロのコースを注文。
Normandie67まずはアミューズから。
Normandie69
Normandie68
Normandie70トリュフオイルで香り付けされた、かすかに甘いシブレット入りのガレット。
Normandie72
Normandie71
Normandie73石焼ビビンバの器にスズキのポワレが最初に入っていて、ここにライム、コリアンダー、ココナッツ風味のスープを入れてくれます。タイ料理風でスズキの味もあいまってほっとする味でした。
Normandie74牛肉のタルタルにじゃがいも、パン粉、トリュフが入ったソースがかかっています。
Normandie75辛味の効いた柚子、ウニ、蕪、あわびの入った冷たいパスタ。
Normandie76カルダモン、サヴァイヨンソースがかかったホワイトアスパラ。エストラゴンが乗っています。
Normandie77フォアグラのソテーのヨーグルト、ネギ、にんにく、おしょうゆ、しょうが味のカプチーノ仕立て。
Normandie78右のものは見た目はお漬物みたいですが、いただくとコンソメ味でした。
Normandie147フロマージュの盛り合わせ。
Normandie79グレープフルーツ味のケーキの上に蜂蜜で味付けしたフロマージュ・ブラン、その上にはアンディーブがのっています。
Normandie80上にのっているのは、キャラメルのソルベ(シャーベット)。
Normandie81ワッフル、抹茶がかかっています。
Normandie82全体的に、ビジュアル面では和のテイストが随所に取り入れられていますが、味については和食とフレンチの融合というよりは、タイなどアジアのテイストを織り交ぜたフレンチ、といった印象でした。
Normandie83星付きでなくても、良さそうなレストランが沢山ありました。
Normandie84









Sa. Qua. Na

22, Place Hamelin
14600 Honfleur
TEL: 02 31 89 40 80

|

2009-06-10

印象派の道、ノルマンディ地方へ③芸術家お気に入りの港町オンフルール(Honfleur)へ

Normandie55_2ル・アーブル(Le Havre)からオンフルールに向かいます。
Normandie56ノルマンディ橋。
Normandie57

Normandie581995年に開通し、約2,150mのノルマンディ橋


Normandie104イギリス海峡へとつながるセーヌ河口に沿うようにして栄えた古い漁港の町、オンフルールの旧港。この港町のたたずまいが、絵画、音楽、文学にインスピレーションを与えるのでしょうか、多くの芸術家に愛された町です。

コロー、ターナーを皮切りに、その後バルビゾン派、印象派、ナビ派、フォーヴ派の画家が訪れました。

第ニ次大戦の被害に遭わず、中世風の細長い建物がそのまま残った情緒溢れる街並みが特徴です。
Normandie107様々なヨットが停泊しています。画家達に繰り返し描かれたのどかな港。
Normandie108
Normandie106印象派の先駆けとなったブーダンや音楽家のサティはこの町で生まれました。
Normandie62 食材店Gribouille Honfleur
Normandie59
Normandie61
Normandie145
Normandie146
Normandie144
Normandie60同じくノルマンディ地方カン(Caen)の有名な臓物系の瓶詰めの品揃えが充実していました。
Normandie64 町の中心の教会。

 

|

2009-06-08

印象派の道、ノルマンディ地方へ②印象派が生まれた街・ル・アーブルのマルロー美術館(Le musée Malraux)

Normandie26エトルタの南約20キロ、パリを流れるセーヌ河が大西洋に注ぐその河口の町が、モネのルーツ、印象派の出発点となる街、ル・アーブルです。

第二次世界大戦で壊滅的な被害を被ったため、町の大部分は戦後に再建されました。その後の建築家オーギュスト・ペレによる都市計画が認められ、2005年に世界遺産に登録されています。

Normandie54この港町で夜明けの海を描き、完成された作品が、のちに印象派絵画の誕生を宣言することになるモネの「印象・日の出」です。
Photo「印象・日の出」。1873年印象派はここル・アーブルで生まれました。
Normandie53そんなル・アーブルにふさわしく、この街にはフランス第二の印象派コレクションを有すると言われているマルロー美術館があります。

当時文相を務めていた作家マルローは、第二次世界大戦で破壊されたル・アーブル美術館の代わりに新しい美術館を1961年に創設しました。
Normandie52広々とした外光が入る明るくモダンな館内。印象派の絵を鑑賞するにはぴったりです。
Normandie50
Normandie51 モネの師匠であるブーダンデュフィモネはもちろん、ル・アーヴルの町にインスピレーションを受けたクールベコロールノアールシスレーなどの作品があります。
Normandie36bウジェーヌ・ブーダンは同じくノルマンディ地方のオンフルール生まれ。モネをはじめ、印象派の画家達に影響を与えた19世紀の画家です。 この美術館にはブーダンの作品が100点以上あるそうです。
Normandie49bブーダンの主題は自然の風景で、特に海と空を強調した絵画を多く描いています。ブーダンがノルマンディの海を描いた作品。
Normandie46cmブーダン「エトルタの断崖(Falaise a Etretat)」(1890-1894)。
Normandie48bヴェニスの作品も。

モネと出会ったのは、ブーダンが34歳の時です。ル・アーブルで似顔絵や風刺画などを画材屋さんの店先に並べてもらっていた当時17歳のモネの作品を見て、ブーダンはモネを誘い屋外で絵を描くことを教えます。屋外で素早く絵を仕上げるブーダンに感化され、モネは画家になる決意をします。
Normandie38bノルマンディ地方でよく見かける牧歌的な光景シリーズ。
Normandie39b
Normandie27cmモネの「ヴァランジュヴィルの断崖(Les Falaises de Varengeville)」(1897)。モネは、5歳の時パリからル・アーブルに移ります。
Normandie28rルノワールの「観光客(L'Excusionniste)」(1888年)。
Normandie42r
Normandie29dデュフィの生誕地
だけあって、素敵な絵が沢山ありました。「花の中のジャンヌ(Jeanne dans les fleurs)」 (1907)。
Normandie139 「カジノ・マリー・クリスティーヌとル・アーブルの海岸(Le Casino Marie-Christine et la plage du Havre)」(1910)。
Normandie30d「海辺を散歩する人々(Promeneur au bord de la mer)」(1925)。
Normandie134 
Normandie31d_2「海辺とル・アーブルの防柵(La plage et l'estacadeau)」(1926-1930)。
Normandie33d「ル・アーブルの思い出(Souvenir du Havre)
」(1921)。

Normandie35d花瓶も。「水浴する女性達と白鳥(Vase aux baigneuses et cygnes)」(1930)。
Normandie32sシスレーの「モレの橋、雷雨の効果(Le pont de Moret, effet d'orage)」(1887)。
パリで生まれたイギリス人のシスレーが、晩年の20年を過ごしたモレ・シュール・ロワン(Moret sur
Loing)
です。
Normandie132
Normandie47as「サン・マメスのロワン川(Le Loing a Saint Mammes)」(1885)。初期のシスレーの絵は、色彩が地味で暗い感じの絵が多いのですが、年を経るに従って、
Normandie138多彩で明るい色使いに変わっていきます。
Normandie133 「夜明けのセーヌ川(Le Saine au Point-du-jour)」(1877)。
Normandie136ドラクロワの「狩猟犬を連れたファウストとワーグナー(Faust et Wagner avec le barbet)」。
Normandie45ed「シャンプロゼーの景色(Paysage a Champrosay)」(1849)。
Normandie34bブラックの「オンフルールのコート・ド・グラース(La Cote de Grace a Honfleur)」(1905)。コート・ド・グラース
は、オンフルールの丘で、印象派の画家達・多くの芸術家(エリック・サティもここで曲を書いたそうです)に愛された場所だそうです。
Normandie47hmマチスの「水差しの静物画(Nature morte au pichet)」(1896-1897)。
Normandie135「南仏の風景または道り(Paysage ou Rue dansleMidi)」(1919)。
Normandie142ゴーギャンの「タヒチの景色(Paysage de Te Vaa)」(1896)。
Normandie40gc クールベの「波(La Vague)」(1869)。
「パラヴァスの海辺(La mer aPalavas)」(1854)。

Normandie44p ブルゴーニュのソーリュー出身のフランソワ・ポンポンの熊の彫刻。







Le musée Malraux
2 boulevard Clemenceau
76600 Le Havre
Tel: 02 35 19 62 62

☆今日の動画☆

インターネットを通じて新人アーティストをみんなでプロデュースしていくレーベルMy Major Companyから生まれたグレゴワ-ル(Grégoire)のトワ・プリュス・モア(Toi Plus Moi)。フランス、ベルギーで人気です。

Toi Plus Moi

Toi plus moi, plus eux plus tous ceux qui le veulent,
plus lui plus elle et tout ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez, laissez faire l'insouciance

A deux a mille je sais qu'on est capable
tout est possible tout est réalisable
on peut s'enfuir bien plus haut que nos rêves
on peut partir bien plus loin que la grève

Oh toi plus moi, plus tous ceux qui le veulent,
plus lui plus elle plus tout ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez c'est notre jour de chance

avec l'envie la force et le courage
le froid la peur ne sont que des mirages
laissez tomber les malheurs pour une fois
allez venez , reprenez avec moi.

Oh toi plus moi, plus tous ceux qui le veulent,
plus lui plus elle et tout ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez laissez faire l'insouciance

je sais c'est vrai ma chanson est naïve
même un peu bête , mais bien inoffensive
et même si elle ne change pas le monde
elle vous invite a entrer dans la ronde

Oh toi plus moi plus tous ceux qui le veulent
plus lui plus elle et tous ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez c'est notre jour de chance

l'espoir l'ardeur font tous ceux qu'il te faut
mes bras mon coeur mes epaules et mon dos
je veux te voir des étoiles dans les yeux
je veux nous voir insoumis et heureux

Oh toi plus moi plus tous ceux qui le veulent
plus lui plus elle et tous ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez, laissez faire l'insouciance

Oh toi plus moi plus tous ceux qui le veulent
plus lui plus elle et tous ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez c'est notre jour de chance

Oh toi plus moi plus tous ceux qui le veulent
plus lui plus elle et tous ceux qui sont seuls
allez venez et entrez dans la danse
allez venez et entrez dans la danse

|

2009-06-05

印象派の道、ノルマンディ地方へ①多くの画家が魅せられたエトルタの白亜の断崖と“アルセーヌルパンの館(Le Clos Arsène Lupin)”

Normandie01 4月のノルマンディの空。
Normandie02フランス北部、英仏海峡に面したノルマンディ地方のエトルタを目指します。ノルマンディの雲はいつもダイナミックです。
Normandie121
Normandie123菜の花畑が見えてきました。
Normandie03
Normandie119Normandie124牛達がお昼寝しています。ノルマンディ地方は、海岸線の美しさと、緑豊かに花咲き乱れる田園風景の両方に恵まれた地方です。

暖かいメキシコ湾流により良質の牧草が育ち、その牧草を食べるノルマンディの牛からは香り高い濃厚な牛乳がとれるそうです。
Normandie128世界に知られるカマンベールリヴァロポン・レヴェックのノルマンディ三大チーズは、このノルマンディの豊かな土地から生み出されたものです。
Normandie127エトルタの看板が見えてきました。
Normandie06ノルマンディ地方の中でも、エトルタの海岸の美しさはノルマンディ随一と言われ、フランス人はもちろんヨーロッパの人たちにも大変人気のあるバカンス地です。海に向かって左側にアヴァル断崖(Falaise d'Aval)、
Normandie129右側にアモン断崖(Falaise d'Amont)があります。
Normandie126アモン断崖の頂上にある海を見下ろすように建つ教会。干潮時には高さが約100mにもなるそうです。エトルタは、映画やファッション撮影のロケ地としても人気が高いです。
エトルタは、古くから海水浴場として開け、印象派の画家モネ、クールベなどがその海岸や白い断崖の美しさに魅せられて多くの作品を残しています。
Photo嵐の後のエトルタの断崖(クールベ)
Photo_2冬の魚舟(マチス)
Photo_3エトルタの尖峰(モネ)。モネは、崖、海、太陽の光が生み出すエトルタの風景を繰り返し描いています。
Photo_4エトルタの朝(モネ)。モネは、名声を得た後も何度もエトルタを訪れ、多くの名作を残しました。
Normandie130海岸から町の中心へ。
Normandie09
Normandie08お隣のブルターニュ地方の名物ガレット。
Normandie07ノルマンディの特産物、リンゴから造られるシードルと一緒に頂くのが、この地方の一般的なスタイルです。
Normandie141
Normandie10スーパー。シードルはもちろん、カルヴァドスなどの種類も多かったです。
Normandie12探偵ホテル(!)。どんな部屋なのでしょうね。一度泊まってみたいです。
Normandie04有名なリゾート地のエトルタですが、町は落ち着いた風情でコンパクトにまとまっています。
Normandie122
Normandie13エトルタには、怪盗ルパンの原作者モーリス・ルブラン(Maurice Leblanc)が晩年を過ごした家があります。

その家はアルセーヌ・ルパンの館(Le Clos Arsene Lupinm)としてアルセーヌ・ルパンの博物館として公開されています。怪盗ルパン・シリーズの「奇巌城(原題は「空洞の針」)の舞台もこのエトルタです。

ちなみに日本ではルパンと発音されていますが、フランスではリュパンと発音しないと通じません。
Normandie14この館は、ルーアン出身のルブランが1918年に購入し、夏のバカンスを過ごした別荘だそうです。入口でヘッドホンを渡されます。各部屋で、ヘッドホンからルパン自らが語りかけてくれます。
Normandie15ルブランの書斎。机はルブランが実際使っていたもの。
Normandie16本当はモーパッサンのような純文学者になりたかったルブランが、友人の編集者の頼みから、しぶしぶ書いたのが怪盗ルパン。偶然から生まれた怪盗ルパンはその鮮やかな手口と血を流さない紳士的な振る舞いで熱狂的に支持され、ルブランは連載を続けることになります。

ルパンの連載以前に書いた作品が全く認められていなかったルブランは、ルパンの人気により金銭的には潤いましたが、自分が本当に書きたいものはこういうものではないとの苦悩を持ち続けました。

ルパンが私の影なのではない。私がルパンの影なのだ、と口にし、常に一人歩きするルパンというキャラクターに怯え続けたそうです。

しかし、後にルブランは「怪盗ルパンを書いたのは、事故のようなものだった。そしてそれを書くことをずっと強制された。しかし事故だったとしてもそれは私の栄光の始まりであり、歓迎すべき事故といってもいいのかもしれない。今、ルパンは私の最良の友だ。ルパンとの出会いを後悔していない」と語っています。
Normandie18ルパンが盗んだ世界の名画。モナリザも!
Normandie17華やかな社交界を舞台の盗みに必要なルパンの燕尾服とシルクハット。

ルパン作品世界を忠実に再現した部屋に入るたびに、ヘッドホンのガイドも自動的に変わります。
足音などの効果音も入って、ワクワクさせてくれます。
Normandie19旅行バック。
Normandie20ル・アーブルからアミアンのミシュランの地図。
Normandie21変装道具。
Normandie22奇巌城は、エトルタの断崖から海に伸びた象の鼻のような岩のことです。
小説ではこの岩の内部がルパンの隠れ家になっていましたが、実際は残念ながら空洞ではないそうです。Normandie24 ルパンファンの方はもちろん、そうでない方にも、エトルタは是非訪れて欲しい場所だと思います。

Le Clos Arsene Lupin, Maison Maurice Leblanc(ルパンの館、モーリス・ルブランの家)
15, rue Guy de Maupassant
76790 Etretat
Tel : 33 (0) 2 35 10 59 53

Normandie25エトルタから、“印象・日の出”誕生の町、ル・アーブルに向かいます。







☆今日の動画☆

6月2日に遂にオープンしたマグリット美術館(Musee Magritte Museum)の動画をいくつかご紹介します。

Musee Magritte Museum
Le Musee Magritte de Bruxelles ouvre ses portes gratuitement ce samedi
Opening Magritte Museum
Actu24 - Ouverture du Musee Magritte

(関連記事)
マグリットに会いに行く!ルネ・マグリット美術館

 

|

2008-09-26

ディオールの原点!グランヴィルのクリスチャン・ディオール博物館

☆画像をクリックすると拡大されます☆
Dior17 モン・サン・ミッシェルから40キロほどのところにあるグランヴィル(Granville)クリスチャン・ディオール博物館(Musee Christian Dior)

グランヴィルの海を見下ろす高台に、ディオールが幸せな幼少期を過ごした家が博物館として公開されています。

Dior1ディオールの持つエレガンスの真髄は、芸術と自然をこよなく愛し、いつもエレガントに装う母と過ごしたここでの年月によって培われたそうです。

Dior4ディオールの邸宅が見えてきました。

Dior外壁のピンク色がとても綺麗。このピンクと、この庭から見える断崖のグレーとが、ディオールが好んで使っていた配色の由来と言われているそうです。

Dior9昨年の春に訪れたのですが、ディオールがメゾンを開設して60年になるということで、「ディオール:色彩の栄華の60年」という展覧会が開催されていました。

Dior11ディオールの作品における色彩をテーマにしたコレクションが展示されていました。
Dior12
Dior14
Dior15
Dior6ディオールはファッションだけでなく、庭園もデザインしていました。20歳でデザインしたこの小庭園は、彼の最初の芸術作品だそうです。
Dior2このようなものが庭の数箇所にあって、蓋をあけてディオールの香りを楽しめるようになっています。
Dior8
Dior5_2
Dior16松林や果樹、バラはどれもディオールの好んでいたものだそう。
Dior3バラのアーチで飾った庭を、エレガントで優雅な母親と一緒に過ごすことがディオールは大好きだったそうです。
Dior19サン・マロ湾。
Dior20人気のリゾート地であるグランヴィルの海岸。庭から海岸に降りられるようになっていました。
Dior18ディオールは、自分の服を身につけた人が単に着飾れるだけでなく、モードを通じて喜び、幸せをもたらしたいという願いから自らを「デザイナー」でなく「幸せの商人」と呼んでいたそうです。そんなディオールのデザインの原点が、グランヴィルの彼の家を訪れて少し感じられたような気がしました。

|

2008-07-31

〔フランスの最も美しい村〕バラの村・ジェルブロワ(Gerberoy)

Beauxvillage24_3この季節にフランスをドライブしているとよくみかけるコクリコ(ひなげし)。印象派の絵画にも描かれていますね。
Beauxvillage26_2美しい村の看板。「フランスで最も美しい村」ジェルブロワ(Gerberoy)。ジェルブロワは、ノルマンディーとピカルディーの交差点に位置しており、両地方の伝統を色濃く伝えている10世紀に歴史をさかのぼる村。以前から是非バラの美しい季節に訪れたいと思っていました。
Beauxvillage27村の入口の駐車場の裏には羊達が草を食んでいました。
Beauxvillage28村の入口のレストラン。
Beauxvillage29フェルメール?
Beauxvillage30どの家の周りにも、バラが植えてあります。控えめなバラも素敵です。
Beauxvillage31 フランス人の観光客がとても多く、次がイギリス人観光客でした。

皆楽しげにこの小さな村を散策していました。
Beauxvillage32ほのかなバラの香りが村全体に漂っています。
Beauxvillage33 この村のある辺りでは昔、フランスとイギリスの間で百年戦争が繰り広げられました。そのためジェルブロワのお城や建物も壊され、何世紀もの間、この村は廃村同然になっていたそうです。
Beauxvillage34Henri Le Sidaner(アンリ・ル・シダネル)という画家がこの村に引っ越してきたことが、村復活のきっかけになったそうです。
Beauxvillage35彼は自分の家をバラで飾り、またジェルブロワの城跡を見事な庭園にしました。
Beauxvillage44その後、「この歴史ある古い建物のそばにバラが咲いていたら、もっと美しいに違いない…」と、バラを育てることを村人たちに提案します。
Beauxvillage41彼の考えに共感した村人たちは、自分の庭だけでなく家の周りや道端にもバラを植え育てました。
Beauxvillage38そしてジェルブロワは、現在のバラの香りに包まれる美しい村となったそうです。
Beauxvillage36バラが家や風景に溶けこんでいます。
Beauxvillage37村で人気のレストラン。満席で残念ながらランチは出来ませんでした。
Beauxvillage42村の教会。
Beauxvillage48アンリ・ル・シダネルジェルブロワの絵は東京富士美術館にあるそうです。

|