ロレーヌ地方

2009-05-27

すべてバカラ製クリスタルのステンドグラス!バカラ村のサン・レミ教会へ

Baccarat48バカラ村で、もう一つ見るべきものがあります。
Baccarat2バカラ村の村役場近くにある
Baccarat13少し変った形のモダンな教会。サン・レミ教会 (L’église Saint Remy)です。
Baccarat14第二次世界大戦で爆撃された教会を1957年に再建したものだそうです。半世紀前に建てられたとは思えないほど、斬新なデザインです。

Baccarat4755mある三面体の細長い鐘楼は三位一体のシンボルだそうです。
Baccarat46_2中に入るとバカラの職人達の手によるクリスタルのステンドグラスで飾られた息をのむほど美しい空間が広がっています。
Baccarat17ステンドグラスのテーマは、人生と光(La Vie et la Lumière)だそうです。
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Baccarat34150色、20,000ピースのバカラのクリスタルが使われているそうです。
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Baccarat36贖罪を表すバラ窓。
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Baccarat33内陣には12使徒が表現されています。メッスのコクトーのステンドグラスを彷彿する、モダンなデザイン。
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2009-05-26

至高のクリスタル、バカラの故郷のロレーヌ地方のバカラ村へ

Baccarat20 アルザスで見かけた、おそらく木を栽培している場所。

フランスでは、どの地方の高速を走っても、植えられている木々の高さが揃えられており、景観としてとても綺麗なのです。ここで一旦木々を育てて、ある程度育った段階で近い高さのものを植え替えているのでしょうか?あの素晴らしい景観がどのように生み出されているのかずっと気になっているのですが、未だに謎です。

Baccarat オーベルジュ・リルからブリュッセルに帰る途中で立ち寄った豊かな水と森に恵まれたドイツ国境近くのローレヌ地方のバカラ村(パリからだと、東へ400キロメートルの場所にあります)。

高級クリスタルの代名詞と言われる“バカラ(Baccarat)”の発祥地です。
Baccarat1注意していないと通り過ぎてしまうほど小さい村で、人口は5,000人ほどだそうです。三つ花の村です。フランス人でもバカラが村名だと知らない人も多いそうです。
Baccarat52日曜日なので閉まっていますが、バカラのブティックです。左手にバカラ工場の入口があります。バカラのクリスタルは、今も変らずこの小さな村の工場で作られているそうです。
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Baccarat56現在のアイテムは、約4,000種類。年に300種類の新作を発表しているそうです。
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Baccarat49バカラ村のメインストリートは、クリスタル通りといって、バカラのショップのほかにも、クリスタル製品の専門店が軒を連ねています。
Baccarat50日曜なので、ウィンドーショッピングを楽しんでいます。

バカラ
村は、元々ロレーヌ地方南部の寒村だったそうです。

バカラ社は、当時のロレーヌ地方の統治主であった司教によって戦乱によるロレーヌ地方の経済の建て直し、失業者の救済、そしてボヘミアンガラスに対抗した自国産業の開設といった諸事情から、豊かな水と森林を活かして、1764年サンタンヌ.ガラス社としてルイ15世の認可を受けて創設されたのが始まりです。

1855年にパリ万国博覧会で金賞受賞、1867年、1878年のパリ万国博覧会では共にグランプリを受賞するなどの栄誉を博し、ヨーロッパを代表するクリスタルメーカーとなります。

また、フランス王室、ロシア皇帝を始め、トルコ、インドといった世界各国の王室・貴族達の特注品を手がけ「キング・オブ・クリスタル(王者たちのクリスタル)」の名声を得ます。
Baccarat12バカラのクリスタル美術館
Baccarat5小さなギャラリーという感じです。
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Baccarat4比類なき透明度と芸術的完成度の高さは、クリスタル工芸の極致と言われています。
Baccarat21歴代の美しいバカラの作品を鑑賞することができます。
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Baccarat25クリスタルの製造工程を、ビデオで見ることも出来ます。
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Baccarat6作品は隣の建物にも展示されていますが、そちらは写真撮影禁止でした。

通常クリスタルグラスの原料における酸化鉛の含有量は 24%程度だそうなのですが、バカラの場合は酸化鉛が30%以上含まれており、バカラ独特の重量感、指で弾いた際の高く澄んだ金属音、深く繊細なカットを施せるのは、この原料の比率と調合からくるそうです。

もちろんバカラの成功を支えてきたのは、 優れた職人たちです。M.O.F.( フランス最優秀集職人)の称号を受けた職人が常時40人以上製作に携わっているからこそ、常に高品質なものを作り続けられるそうです。シンプルなグラスを一つ完成させるまでに、6名以上で取り組んで最低2日を必要とするそうです。

2007年時点で、現役M.O.F.受章者の職人は29名。これまでに合計70名が受章しており、これはフランス国内の一企業としては最多の数だそうです。
Baccarat7工場の敷地内には、職人さん達の(外から見る限りにおいては)慎ましくも可憐な住居がいくつも並んでいます。
Baccarat8バカラ社の従業員は約700人、うち職人が600人だそうです。
Baccarat9パステルカラーの鎧戸や軒先に飾られたたくさんの花が素敵です。
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Baccarat11今年常駐の職人さんによる実演のあるクリスタルの製造工程を知ることが出来る施設がバカラ村にオープン予定だそうです。

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2008-09-09

サン・マクシマン教会のジャン・コクトーのステンドグラス(メッス)

Metz34☆画像をクリックすると拡大されます☆

メッス(Metz)にはシャガールのステンドグラスがある教会の他に、ジャン・コクトーのステンドグラスがあるサン・マクシマン教会(Eglise Saint-Maximn)があります。小さな教会で、普通に町を歩いていたら通り過ぎてしまいそうな教会です。

Metz33中には誰も居ませんでした。

Metz30コクトーの独特なデザインのステンドグラスが、他の教会とは違う雰囲気を醸し出していました。

Metz31とても美しく太陽の光を吸収しているステンドグラス。

Metz26シンボリックに神と聖書をあらわしているそうです。
コクトーならではの絵柄が魅力的です。こういうステンドグラスも、また素敵なものだと思いました。

Metz25_2鮮やかでもあり、やさしくもある絶妙な色調のステンドグラス。

Metz24淡い青を基調に、全体が青の濃淡でまとめられていて、神秘的な雰囲気。

Metz23_2コクトーはメッスに親戚がいたので、この地に滞在してこのステンドグラスを製作したそうです。

Metz27製作年度は亡くなる前年だそうです。

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ひたすら見とれてしまいます。実際見ると写真よりもっと綺麗です。

静かな教会で、コクトーの独特の世界を満喫しました。

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2008-09-07

サンテティエンヌ大聖堂(メッス)のシャガールのステンドグラス

Metz22_2☆画像をクリックすると拡大されます☆

ロレーヌ地方の中心都市、光の町といわれるメッス(Metz)のシンボルであるサンテティエンヌ大聖堂(Chathedorale Saint-Etienne)は、最も古い部分はロマネスク建築、主要な部分は15世紀の建築だそうです。

サンテティエンヌ大聖堂は元々415年に建立された小さな礼拝堂でした。451年フン族のアッティラが攻め入った際、メッスの町は徹底的に破壊されてしまうのですが、サンティエンヌ礼拝堂だけは無事だったそうです。その奇跡によって、礼拝堂は信仰の中心となり、大聖堂へと拡張されたそうです。大聖堂はアミアン、ボーヴェに次ぐ高さだそうです。

Metz02聖堂に一歩入ると、色鮮やかな光に満ちた世界、教会の大きさ、ステンドグラスの多さに圧倒されました。

以前すごく期待して訪れたシャルトルの大聖堂よりも、量的に圧倒された気がします。

それもそのはず、ステンドグラスの表面積は6,500㎡と、シャルトル大聖堂(約2,000㎡)の3倍以上!身廊(正面から内陣に向かう東西に細長い空間)の高さは42mで、ヨーロッパで最も高い身廊のひとつだそうです。

Metz01白色を基調とした大きなバラ窓は繊細な美しさ。

Metz18 緻密な絵柄と色彩のステンドグラスが、天井近くにまでびっしり飾られています。

サンテティエンヌ大聖堂のステンドグラスは、その規模、雄大さと美しさから「神のランプ」と讃えられているそうです。

Metz17サンテティエンヌ大聖堂は、シャガールのステンドグラスがあることでも有名です。

質、量ともに圧倒される古典的なステンドグラスを見た後でシャガールのステンドグラスを見ると少しほっとします。

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Metz04周歩廊(内陣を囲むU字型の通路。巡礼者の数が増えたのに伴い設けられたもの)のシャガールのステンドグラス。いずれも旧約聖書から。

Metz05「イサクの犠牲」

Metz06_2「ヤコブと天使の戦い」

Metz36「ヤコブの夢」


Metz07「燃える芝の前のモーゼ」

Metz11個人的に一番綺麗だと思ったのは、交差廊(東西方向の身廊と交わる南北方向の空間)にあった黄色を基調としたこのステンドグラス。

Metz13地上の楽園とアダムとイヴの原罪が主題だそうです。

Metz14シャガールのステンドグラスと言えば、フランスではランスの大聖堂のものが有名ですが、個人的にはメッスのステンドグラスの方が綺麗だと思いました。

Metz15シャガールの聖書に対する以下の言葉があります。

“まだほんの子供の頃から、聖書に夢中になった。如何なる時代も大事な詩情の源であるように思ったし、今でもそう思う。それ以来ずっと、その反映を人生と芸術に求めてきた。聖書は自然の響きのようであり、その秘密を伝えようと試みた”

Metz16シャガールの作品には聖書をモチーフとしたものが多いですが、絵画よりも教会のステンドグラスを鑑賞する方が、彼の聖書に対する想いを感じるには良いかもしれませんね。

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