フランシュ・コンテ

2010-02-10

ブルゴーニュの週末③フランシュ・コンテのフランスの最も美しい村、ペスム(Pesmes)へ

Beaune85ベルギーに戻る前に、フランシュ・コンテ地方「フランスで最も美しい村」のひとつに立ち寄ります。ドール(Dole)。
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Beaune92ブルゴーニュからちょっと車を走らせただけで、ブルゴーニュとは全く違う景色。
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Beaune95オート・ソーヌ県(La Haute Saone)に入ります。
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Beaune97フランスの最も美しい村ペスム(Pesmes)
Beaune101薄汚れたままとなっている「フランスの最も美しい村」の看板を見たのは初めてでした。ちょっと嫌な予感。
Beaune98城壁に囲まれた小さな村。
Beaune104
Beaune106オグノン川。あまり綺麗な川ではないです。
Beaune107
Beaune99村の中心の美しい色瓦の屋根の教会。
Beaune100あまり人が歩いておらず、全般的に村の入口で見た「フランスの美しい村」の看板のように薄汚れた雰囲気でした。この村はどうしたのでしょうね。「美しい村」は、どの村を訪れても、村全体から「美しい村」であることへの誇りが感じられましたが、この村からはそのような雰囲気を感じられませんでした。
Beaune110村は残念でしたが、美しいフランシュ・コンテ地方をドライブ出来て楽しかったです。
Beaune111ブルゴーニュ地方のコート・ドール県。
Beaune113ベーズ(Beze)
Beaune114ラングル(Langres)
Beaune116
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Beaune123トゥル(Toul)
Beaune124カテドラル。
Beaune126延長700mの城壁に囲まれた、中世の街並みがそのまま残るフランスで最も美しい村の一つロドマック(Rodemack)。プチ・カルカッソンヌと呼ばれています。ブリュッセルに戻ります。

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フランシュ・コンテの週末③アルボアのショコラティエ、イルサンジェー(Hirsinger)

フランシュ・コンテの週末④シャトー・シャロンのドメーヌ、ベルテ・ボンデ(Berthet-Bondet)へ

フランシュ・コンテの週末⑤アルボアのレストラン、ル・カヴォー・ダルボア(Le Caveau d'Arbois)

フランシュ・コンテの週末⑥フランスの最も美しい村、ボーム・レ・メシュー(Baume les Messieurs)

フランシュ・コンテの週末⑦世界遺産・アルク・エ・スナンの王立製塩所へ





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2009-10-09

フランシュ・コンテの週末⑦世界遺産・アルク・エ・スナンの王立製塩所へ

Jura173フランスで最も美しい村、ボーム・レ・メシュー(Baume les Messieurs)から
Jura174コンテチーズの牛。
Jura175懐かしい景色(?)が。
Jura176アルボアを越えます。
Jura177アルボアの教会にも別れを告げて、
Jura178アルク・エ・スナン(Arc-et-Senans)の世界遺産・王立製塩所へ。
Jura180 アルク・エ・スナン王立製塩所は、18世紀後半に、現代建築の先駆者といわれるクロード・ニコラ・ルドゥーが設計・建設し、未完に終わった工業都市です。

アルク・エ・スナンにある旧王立製塩所は、1982年に、「アル・ケ・スナンの王立製塩所」として世界遺産に登録されていましたが、2009年6月、サラン・レ・バン(Salins-les-Bains)の製塩所を加えて、「サラン・レ・バンの大製塩所からアルク・エ・スナンの王立製塩所へ」として拡大登録されました。

当時、塩は、肉や魚などを貯蔵するための必需品で、そのため、税金は塩の消費量に応じて徴収されていました。
Jura181フランシュ・コンテ地方は、岩塩の埋蔵に富んでおり、サラン・レ・バン(Salins-les-Bains)周辺では、近くの森から集めた薪を燃料に、井戸から汲んだ塩分の多い水を蒸発させて塩を製造していたそうです。

森林資源の豊富なショーの森 (Forêt de Chaux) に近い平坦地で、ドール運河(Dole)やライン川の利用にも便利であったこと、塩の需要が大きいスイスを販売先に見込めたことが、この町に製塩所を創設した理由だそうです。
Jura191
Jura182時間もないので、格子から中を覗いてみます。
Jura183
Jura185当時、塩は王家の重要な財源となっており、貴重な塩を扱うため、製塩所は高い塀で囲まれ、出入りは厳しく制限されていました。
Jura184円形都市の半分は完成しました。ルドゥーは残りの半分に学校や病院を建築する計画でした。しかし、製塩所が完成して10年後にフランス革命が勃発し、ルドゥーは投獄されてしまいます。円形の理想の都市を作るというルドゥ-の志は半ばで終わり、半円の形をした製塩所が残されたそうです。
Jura186

Jura187
Jura188もう数十キロ行けば、ギュスターヴ・クールベの生誕地オルナン(Ornans)なのですが、更にベルギーから離れてしまうので、次回の楽しみにすることにして、ブリュッセルに戻ります。
Jura192シトー会の修道院
Jura193サン・ジャン・ド・ローヌ(Saint Jean de Losne)。ソーン川とブルゴーニュ運河、ドイツに続くローン運河の合流地点のため、フランス内陸地にはめずらしく本格的なハーバーがあるそうです。またフランス大手のヨットブローカーのH2Oの拠点であるため、港にはたくさんの売り出し中のヨットが所狭しと並んでいるそうですよ。
Jura194オーソンヌ(Auxonne)
1475年に設立されたフランス最古のガラスメーカー、ラ・ロシェール(La Rochere)の故郷。ラ・ロシェールのテーブルウエアは、フランスはもちろんヨーロッパ各地のカフェ・レストランでも見かけます。

ラ・ロシェールのサイト(日本語)

ラ・ロシェールのサイト(英語・仏語)
Jura197家具工場があるのでしょうか?
Jura198コントレックスの故郷の村コントレクセヴィル(Contrexeville)と同じくミネラルウォーターで有名な村、ヴィッテル(Vittel)。二つの村は車で数分の距離だそうです。
Jura199ヌフシャトー(Neufchateau)
Jura203ロレーヌ地方ティオンヴィル(Thinoville)のカテドラル。
Jura205紅葉のブリュッセル
Jura206に戻ってきました。







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フランシュ・コンテの週末⑥フランスの最も美しい村、ボーム・レ・メシュー(Baume les Messieurs)

Jura120_2看板のフランスで最も美しい村ボーム・レ・メシュー(Baume les Messieurs)へ(村の動画)。
Jura121昨日訪れたシャトー・シャロンの看板。
Jura122
Jura123 ブドウ畑からシャトー・シャロンの村を見上げます。
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Jura127フランスで最も美しい村、ボーム・レ・メシュー(Baume les Messieurs)に到着。 
Jura129 もともとクリュニー会の修道院だった場所が見えてきました。
Jura132
Jura133909年、クリュニー修道院(L'Abbaye de Cluny)の修道士達によって、この地にサン・ピエール修道院(Abbaye Saint-Pierre)が創建されました。(修道院の動画
Jura137入口には美しい彫刻があります。
Jura1341336年、1520年、1560年の3回火災に遭っており、回廊が失われ、18世紀に再建されました。
Jura135
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Jura139
Jura141
Jura142小さな村です。少し車で回ってみます。
Jura143_2
Jura145
Jura146この村は、高さ100mの岩壁がそそり立つボーム圏谷(Cirque de Baume)の谷底にあります。
Jura144
Jura147修道院以外は、特に何があるというわけではないけれど、景色はとても綺麗。
Jura165人口約200人だそうです。
Jura170近くに洞窟があると聞いて、ちょっと車を走らせます。
Jura149アヌシー湖のように美しい川。ところで、時計産業はスイスと現在言われていますが、それは戦後の話だそうです。

フランシュ・コンテ地方のサン・クロードの時計職人の多くが、ドイツ軍占領下の時代に国境を越えてスイスに逃げました。そして彼らがジュネーブを選んだ理由はレマン湖の水質が故郷フランシュ・コンテのドゥー川の水と同じ位に上質だったからと言われています。時計製造には、使用する水の品質も重要なのです。
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Jura148滝(動画)。
Jura154洞窟(鍾乳洞?)があり、その下からこんこんと水が涌いています。
Jura156 更に奥に行くと、洞窟が出て来ましたが、夏の間しか公開されておらず、中に入ることはできませんでした。
Jura168今回の旅の最後の目的地に向かいます。


ボーム・レ・メシュー(Baume les Messieurs)のサイト

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フランシュ・コンテの週末⑤アルボアのレストラン、ル・カヴォー・ダルボア(Le Caveau d'Arbois)

Jura109夕食はフランシュ・コンテ地方の料理が頂けるレストラン、ル・カヴォー・ダルボア(Le Caveau d'Arbois)
Jura110
Jura99やはり最初はコンテチーズです。
Jura100ドリンクは、5つのジュラワインを味見できるセット(Palette de Degustation 5 verres: Macvin, Chardonnay, Poulsard, Trousseau et Vin Jaune 、14 €)をオーダーしました。

初めてジュラワインを飲む人は楽しいと思いますが、日中に著名ドメーヌのワインを頂いてしまっていたので、残念ながらそんなに感動は出来ませんでした。
Jura101このスープにもコンテチーズが、以下ずっとコンテチーズは登場しました。
Jura102鴨のフィレのカルパッチョ、バルサミコ、ヘーゼルナッツオイル和え (14€)。
Jura104ここにコンテチーズ
Jura103牛タンのスモークのサラダ。くるみ、コンテチーズがサラダに入っていて、ヴァン・ジョーヌのヴィネガー、ヘーゼルナッツオイルで和えています(12€)。
Jura105モリーユ茸、フランス最高とされるブレス産若鶏を使ったコック・オー・ヴァン・“ジョーヌ”(24€)。
Jura106お代わりもあります。
Jura107 地元のハム・ソーセージなどをコンテチーズで焼いたもの。
Jura108最後は長期熟成のコンテチーズで締めます。


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2009-10-08

フランシュ・コンテの週末④シャトー・シャロンのドメーヌ、ベルテ・ボンデ(Berthet-Bondet)へ

Jura58_2ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)アルボワを始めジュラ地方全域で造られていますが、シャトー・シャロン(Château Chalon)のものが最良とされています。
Jura60シャトー・シャロンのドメーヌに向かいます。
Jura61コンテチーズの乳牛。
Jura62近づいたら、土地のフランス人のムッシューにあまり近くに行くと噛まれるよ!と言われました(笑)。
Jura64
Jura66シャトー・シャロンの看板が見えてきました。
Jura67急勾配のブドウ畑。
Jura68あまりにも美しい光景なので、車を降りてみました。
Jura70標高300m~400mだそうです。
Jura71この辺りの土壌は表土が薄く石灰岩と粘土層が複雑に折り重なっているそうです。これは、ジュラの名の由来でもある「ジュラ紀」の特徴的地層だそうです。
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Jura74ワイン街道(route des vins)の看板。
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Jura77お国柄が出るのでしょうけれど、フランスのブドウ畑は、イタリアのブドウ畑と違って整然としています。
Jura78 シャトー・シャロンの入口に到着しました。シャトー・シャロン“フランスの最も美しい村”の一つです。
Jura79眼下には盆地状にブドウ畑が広がる雄大な景色が楽しめます。これが上質なヴァン・ジョーヌを生み出す畑なのですね。

実際見ると、今まで見たブドウ畑で一番美しいと思ったのですが、写真ではその10分の1も伝えられないのが、残念です。(シャトー・シャロンとボーム・レ・メシューの動画)
Jura80村の地図を見ると、山の上にある天空の孤島、のような村ですね。
Jura82
Jura83
Jura84ドメーヌ・ベルテ・ボンデ(Domaine Berthet-Bondet)に到着。
Jura86_2
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Jura87ドメーヌの試飲の入口。
Jura89パテなどの食品も売っています。
Jura90くるみオイルなど。
Jura91フロマージュも。
Jura92_2コンテチーズ、パン、サラミなどと一緒に試飲させて頂きました。
Fc12 購入したのは、気に入ったコート・デュ・ジュラ(Cotes du Jura)、
Fc14サヴァニャン
で造られるヴァン・ジョーヌのシャトー・シャロン(Chateau-Chalon, 25.6€)と
Fc15写真がないですが、マックヴァン(13.1€)も購入しました。
Jura94_2観光するところも色々あるみたいですが、
Jura96
Jura97_3時間も遅くなってきたのでまっすぐアルボアに戻ります。

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2009-10-07

フランシュ・コンテの週末③アルボアのショコラティエ、イルサンジェー(Hirsinger)

Jura11アルボアの中心の広場の一画にある1900年創業のイルサンジェー(Hirsinger) 
400年前の建物だそうで、現在4代目のエドワール・イルサンジェー氏 がショコラティエです。イルサンジェー氏は、フランス全土でわずか18人しかいないショコラのM.O.F.の資格を持っています。
Jura47店内はスタンダールの「赤と黒」をイメージしているそうです。100年以上も続く老舗パティスリーというイメージからは想像もつかないほど、クリエイティブで個性的なショコラの数々。
Jura49やはり町の誇り、パストゥールのショコラの胸像も。
Jura50外にはカフェがあります。
Jura55_2
Jura52店内は大混雑。人気のエクレアやシュークリームの美味しさは、近所の牧場で取れたての"本生=無調整"クリームを使っているので評判です。すぐに売り切れてしまうようで、その日はもうありませんでした。
Jura53おいしいショコラ作りのため、イルサンジェー氏は地元の素材にこだわります。冷凍保存することもなく、保存料や香料も使用しません。
Jura51

Jura54ガトー・サレもあります。
Jura56マロングラッセ。地元のお客さんで大変な混雑で、1900年創業、地元の人に愛されているのだろうなあ、ということを肌で感じました。
Jura111箱もシンプル。
Jura112イルサンジェーのショコラはカカオが利いていて、素材を生かした、シンプルな“男気”のあるもので、男性ファンが多いそうです。リヨンベルナションと同様、シンプルなガナッシュは、本当に美味しい。私のベストは、現在ベルナション、イルサンジェーのどちらかです。
Jura113ここのショコラはヴァン・ジョーヌとも良く合いました。際立つ個性がお互いの味を引き立て合うから不思議です。アニスや胡椒など、スパイシーなものが好きな私には堪らないショコラでした。

イルサンジェー氏は、“Chocolat vivant(生きているショコラ)”というテーマを商標登録しているそうです。新鮮で一番おいしい状態で食べて欲しい、という想いがこの言葉に込められているそうです。
Jura114フルーツケーキ。
Jura57 今日はあと一軒ドメーヌを訪ねます。

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2009-10-06

フランシュ・コンテの週末②パストゥールの生誕地、アルボアの町を散策

Jura31ステファン・ティソで試飲をしてから、もう一軒ドメーヌを訪ねるので、酔い冷ましを兼ねて町を散策します。
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Jura33
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Jura46ミシュランの2つ星レストラン、ジャン・ポール ジュネ.(Jean-Paul Jeunet)入っているホテル。
Jura10パストゥール博物館(La Maison de L. Pasteur)の標識。
Jura115パストゥール博物館(La Maison de L. Pasteur)アルボアは、近代細菌学の開祖、ルイ・パストゥール(Louis Pasteur、フランスの生化学者、細菌学者)の生誕地です。
Jura118パストゥールは、牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐ低温での殺菌法、ワクチンの予防接種という方法を開発し、狂犬病ワクチン、ニワトリコレラワクチンを発明しました。
Jura116パストゥールIl y a plus de philosophie dans une bouteille de vin que dans tous les livres...」(一瓶のワインのなかには、すべての書物よりも多くの哲学が詰まっている)という格言を残しています。
Jura117残念ながら休館でした。
Jura23 町のウィンドーには、いたるところにパストゥールの胸像や
Jura22パストゥールラベルのワインや、
Jura24 ショコラや、
Jura25カップなどが売られています。
Jura27少し歩くとパストゥール広場みたいなところがありました。
Jura28銅像がありました。
Jura33_2
Jura34アルボアは小さな川沿いの小さな中世風の可憐な町です。
Jura35聖ジュス教会(Église St-Just)

Jura36ここにもパストゥールの胸像。
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Jura43三廊式の身廊で、側廊のさらに外側に礼拝堂を備えた複雑な構造になっています。身廊の柱は11世紀創建当初のものですが、それ以外は12世紀以降のものだそうです上部はゴシック様式となっています。
Jura37
Jura39柱はロマネスク様式。三角柱と円柱が交互に立っています。
Jura40パストゥールのお墓。
Jura42アルボアにある有名なショコラティエへ向かいます。





   

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2009-10-05

フランシュ・コンテの週末①黄色いワインヴァン・ジョーヌ(Vin Jaune)を求めジュラワインの中心地、アルボアへ

Jura_8ブルゴーニュのボーヌから車で1時間ほど走ると、 ブルゴーニュ地方とスイスに挟まれたジュラ山脈のふもとに広がる、フランシュ・コンテ地方に入ります。
フランシュ・コンテ地方は、生産量の少ない個性的なジュラワイン(ブドウ畑は、ジュラ山脈の麓に長さ80km、幅6kmにわたって点在。赤・白・ロゼのほかにこの地方独特の“ヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)”“ヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)”などを産出)と、フランスで一番生産量が多いチーズ、コンテチーズで有名です。

まずはジュラワインの中心地、アルボア(Arbois)に向かいます。
Jura1_2ジュラワインが日本で何故有名でないかというと、その生産量の少なさが原因のようです。フランス国内でもなかなか目にする機会はありません。

某ソムリエ協会の教本ではジュラ地方とサヴォワ地方が同じページ、若しくは、同じ項になっており、大体一まとめに“ジュラ・サヴォワ地方”と覚えてしまうものらしいですが、実際は車で3時間も離れているので、気候、土壌、葡萄品種など全く異なる性質の生産地です。

フランシュ・コンテ地方にはヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)というこの地方でしかお目にかかれない独特のワインがあります。スペインのシェリー酒にも似たナッツを思わせる香りは6年間の熟成を経てもたらされるものです。
Jura2コンテチーズが作られる牛。
Jura4アルボアは、近代細菌学の開祖、ルイ・パストゥール(Louis Pasteur、フランスの生化学者、細菌学者)の生誕地でも有名です。

パストゥールは、牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐ低温での殺菌法、ワクチンの予防接種という方法を開発し、狂犬病ワクチン、ニワトリコレラワクチンを発明しました。
Jura5スイスに近いので、スイスのような牧歌的な景色が続きますが、やはりフランスのフィルターを通すと、スイスに似ているのだけどフランスっぽいというか、スイスより少し洗練された印象を受けます。
Jura7ブルゴーニュのコート・ドールとほぼ平行して連なるジュラ山脈の西の斜面にブドウ畑が広がります。
Jura8アルボアに到着。
Jura9アルボアの教会が見えてきました。
Jura12アルボワの町の中心。小さな町ですが、この地方の大手ワイン生産者、有名なショコラティエ、ミシュラン2つ星のレストランがあります。
Jura13町中に試飲出来るカーブも沢山ありますが、今回は "ビオディナミ" と "ジュラワイン"この2つのキーワードで著名ドメーヌのステファン・ティソ(Domaine Stephane Tissot)へ。

現在はアルボアに20ha、コート・ド・ジュラに10haの畑を所有する、個人経営では比較的大きいドメーヌです。初代のお爺様はもう他界されましたが、お父様がアンドレさん、お母様がミレイユさんとご両親の名前がドメーヌ名となっていますが、現在は3代目のステファンさんが全部の醸造を管理しています。もともと自然農法を取り入れていたドメーヌだったそうですが、ステファンの代から完全無農薬に切り替え、現在はビオディナミです。

ステファン・ティソのワインは、ジュラの伝統的な“ヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)”“ヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)”だけでなく、シャルドネはクラスマンのワイン評論家、ミシェル・ベタン氏などから「ブルゴーニュのグラン・クリュに比肩する」と絶賛されています。
Jura14店内。A.O.Cは、大きく分けて以下の4つになります。

コート・デュ・ジュラ(Cote du Jura)<白、赤、ロゼ、黄、藁、泡>
アルボワ(Arbois)<白、赤、ロゼ、黄、藁>
シャトー・シャロン(Chateau-Chalon)<黄>
レトワール(L'Etoire)<白、泡>

このほかに、ヴァン・ド・リキュール(Vin de Liqueur)マックヴァン・デュ・ジュラ(Macvin du jura)などがあります。
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Jura15ドメーヌの各ワインの畑の土壌がクリアな大きな筒に入っていてオシャレです。表土が薄く石灰岩と粘土層が複雑に折り重なっています。これは、ジュラの名の由来でもある“ジュラ紀”の特徴的地層"石灰と泥灰"だそうです。ステファン・ティソが造る白ワインが24ヶ月も樽の中にあってもしっかりとしたボディを保つのは、この地層から得られる豊富な鉱物ミネラルが大きく影響しているそうです。
Jura19リストを見せてもらって興味のあるものを試飲させて頂きました。
Jura20 ピノ・ノワール、シャルドネなどのブルゴーニュ系品種も良いのですが、やはりジュラならではの白ぶどう、サヴァニャン(Savagnin)で造った使ったワインが面白かったです。サヴァニャンはジュラ地方のワインに広く使われますが、この品種による特に有名なワインが黄ワイン(ヴァン・ジョーヌ)です。
ちなみにサヴァニャンゲヴュルツ・トラミネールの従兄弟品種だそうです。

<ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)の醸造法>

十分に糖度の上がったサヴァニャンの収穫

白ワインとして醸造

木樽に詰める

最低6年は樽熟成。その間の目減りぶんの補充および澱引きはしないことにより、ワインの表面に酵母の皮膜が形成されるため、酸化も防いで旨みも形成され、色も白から黄色に変化するし、クルミ(ノワ)、ヘーゼルナッツ(ノワゼット)、グリルしたアーモンド(アマンドグリエ)の風味、シェリー、カレーの香辛料のような独特の香りになる。
↓   
写真左のようなクラヴラン(Clavelin)62clの瓶に詰める。
Jura21黄色ワイン以外にこの地方独特のワインは、陰干ししたぶどうから造られる甘口の藁ワイン、ヴァン・ド・パイユ(Vin de Paille)、ブドウ果汁とジュラのマール酒(ブドウ搾りかすを原料とするブランデー)のブレンドを樽熟成させて造られる甘口ワイン、マックヴァン(Macvin)などです。
Jura18今まで頂いたことのないような個性的なワインが多く、楽しい試飲でした。
Fc18_2購入したもの。マックヴァン(白)。くるみ、スパイス、バニラの香り、とろりとしている口当たりがなんともクセになります。
Fc6マックヴァン(赤)
Fc2アルボアのシャルドネ
Fc8シャルドネで造られているラ・マイヨーシュ(La Mailloche)

粘土石灰と黄土が混じる土壌だそうです。2006年は既に飲むことが出来るけれど、20年間は十分キープ出来るそうです。
Fc9グリル、スモーク、スパイス、花梨、洋梨、オレンジの皮、ハーブの香り、酸とミネラルがあって、しっかりしているのですが、口当たりが丸く、優しい味わいのある魅力的なワイン。豚肉、鶏肉のような白い肉や、魚、チーズによく合うそうです。
Fc16サヴァニャンを使ったヴァン・ジョーヌ(2001)

ヴァン・ジョーヌクラヴランという普通のワインボトルより容量が少ない620ml入りのボトルに入っています。ヴァン・ジョーヌは樽に最低6年寝かせますので、蒸発していきます。樽貯蔵時に蒸発によって目減りしたワインを補充せずにゆっくりと熟成させてこの620mlのボトルに入れます(1リットル分が6年間の熟成期間で残るのがこの量だそう)。
Fc17ジュラ地方では、長期熟成させた栗に似た味わいのコンテチーズと合わせたり、モリーユ茸などのきのこを使った料理、トリュフ、カレー粉を使った料理と合わせたり、食後酒として楽しんでいるそうです。若いうちから飲めますが、50年以上もキープできるそうです。
Fc10ヴァン・ジョーヌより濃い黄色の貴腐ワインのような、藁ワインという意味のヴァン・ド・パイユ(Vin de Paille)。パイユは「藁」の意味です。
Fc11収穫後、最低2ヶ月間、藁の上で収穫されたブドウを干しぶどう状になるまで乾燥させ、糖分を濃縮させてから醸造します。最良のブドウのみで造るため、毎年生産できるとは限らないそうです。


アルボアのサイト(英語・仏語)

ジュラ地方のサイト(英語・仏語、他)

ジュラワインのサイト(英語・仏語、他)

La Percee du Vin Jaune(ヴァン・ジョーヌのお祭りのサイト)

Percee du Vin Jaune Poligny 2010(ヴァン・ジョーヌのお祭りの動画)

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